DMMバヌーシーの概要と、血統から出資馬を評価してみる

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7月に話題になったDMM一口馬主サービスのバヌーシーが、8月5日より口座開設・アプリのダウンロードが開始されるようです。

厳密には一口馬主とはならないようですが、細かいことは置いておきましょう。

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DMMバヌーシーとは

DMMが提供するバヌーシーは、一口馬主サービスと同じような仕組みで1頭の馬を複数の出資者で所有するシステムです。

これまでの一口馬主システムと大きく違うところは、1口の金額が非常に安くなっていることでしょう。

既存の一口馬主は出資金に加え、毎月掛かる費用などもあることから手軽に楽しめるとは言い難いものでした。

その点、DMMバヌーシーは初回の出資金に諸々の費用全てが含まれているため、その後に追加で支払う費用はありません。

合計1万口の大量募集をすることで、馬によっては1口1万円から出資が可能になります。

出資馬がレースで好走すれば賞金や手当を分配金として受け取れるため、投資感覚で出資する人もいるのではないでしょうか。

バヌーシーは投資になるのか?

多くの人はここが気になるとは思います。

結論を言えば、バヌーシーを投資として考えるのは難しいと思われます。

発案者自身が「投資目的ならお勧めしない」と発言していることから、投資よりも手軽に馬主気分を味わってもらいたいというコンセプトだと思います。

JRAでは、賞金の80%を馬主が受け取れるようになっています。

1口あたり得られる賞金は、おおよそ以下の金額になります。

  • 新馬戦…560円
  • G3…3,200円
  • ダービー…16,000円
  • JC…24,000円

ここから消費税なども引かれるとかなんとかで、実際はもっと少なくなる可能性があります。

詳細まではちょっと分からないですが、とりあえずあんまり分配金には期待ができないということですね。

出資金を上回る分配金を得るには、JCや有馬記念などの高額賞金レースを複数勝てるレベルでないと難しいです。

しかし、競馬はOPクラスまで出世するだけでもエリートです。

その中からG1を勝てるのは、本当に限られた馬のみというのが現実なんですね。

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良血馬(高額な馬)でも、必ず走るわけではありません。

バヌーシーではデビューすることなく引退しても、返金制度があるようですが、全額返ってくることはないでしょう。

投資として利益を出すには、まずは無事にデビューを果たし、重賞レースで何度も好走するような馬に出資するしかありません。

バヌーシーには、

少額でも馬主になれることで、その馬により愛着を持ち応援できることがサービスの本質、そうしたコンセプトに賛同できる人にだけ使ってほしい

という発案者の思いを汲み取って参加するべきでしょう。

出資するならどんな馬が良いか?

どうせ出資するなら少しでも強い馬を所有したいと思いますよね。

将来性を見るには、やはり血統が最適なツールです。

ここからは現在募集されている馬を、血統面からざっくりと評価してみたいと思います。

※その後は2018年4月時点の情報です。

ベネンシアドールの2015(牡)

父:ディープインパクト
母父:キングカメハメハ
全姉:デニムアンドルビー
出資金:4万2000円

日本が誇る最強種牡馬ディープインパクトと、それに次ぐ活躍を見せるキングカメハメハ。

その2頭を父と母父に持つ一見素晴らしい配合に見えますが、現状この配合から超一流馬と呼べる馬は出ていません。

とはいえ、17頭中13頭が勝ち上がっていることや、好走率は高いことから無事にデビューしてレースに出走できれば、ある程度の賞金は稼いでくれる可能性は高いです。

評価★★★☆☆

その後

キタノコマンドールと名付けられた当馬は、無敗のまま皐月賞へ駒を進めましたが惜しくも5着。順調なら重賞の一つや二つは勝てるでしょう。

サビアーレの2015(牡)

父:ディープインパクト
母父:Capote
半兄:カポーティスター
出資金:2万4000円

母父のCapoteはボールドルーラー系。

同配合の馬はこれまで3頭しかおらず、芝よりダートの好走率が高いです。

ディープインパクトは母方の良さを出しやすいとも言われているので、兄が芝の重賞を制したとはいえ、ダート向きになるかも知れません。

評価★★☆☆☆

その後

ディープシャインと名付けられた同馬は、2戦してともに3着。

その後故障を発症し、現在療養中とのことです。

ニンフⅡの2015(牡)

父:Mastercraftsman
母父:Galileo
出資金:2万1000円

父ダンチヒ系・母父サドラーズウェルズ系の重厚な血統。

ダンチヒ系は日本のスピード競馬にも対応するタイプがいますが、母父との配合を考えると日本での成功はイメージしづらい。

サンデーサイレンスの血を持っていない時点で、日本の主要レースで活躍する可能性は大きく下がるので、血統面では妙味はないと言えるでしょう。

評価★☆☆☆☆

その後

バヌーシーノキボウと名付けられた同馬ですが、残念ながら競走能力喪失により安楽死処分となったようです。

ワナダンスの2015(牝)

父:ステイゴールド
母父:The Leopard
出資金:1万円

母父は米国型ノーザンダンサー系であるストームバード系。

ステイゴールド×ストームバード系は32頭中14頭が勝ち上がり、代表産駒はツクバアズマオー・ワンブレスアウェイなどで、重賞まで手が届いてる馬もいます。

母はアルゼンチンのダートG1を勝つなどパワーに秀でた馬のようですが、サンデー系との配合でHaloのクロスが発生する為、芝ダート問わず活躍できる可能性があります。

ステイゴールド産駒でハマれば大きいところも狙えるかもしれませんね。

出資額も手頃です。

評価★★★☆☆

その後

アイワナシーユーと名付けられた同馬は、新馬戦で後に重賞でも好勝負をしている馬と接戦の2着。

次走は距離延長で凡走していますが、短縮でパフォーマンスを上げる可能性はあるので今後に期待はできそうです。

馬格がないのでボリュームアップしてくれれば良いですね。

タミーンの2016(牡)

父:ディープインパクト
母父:Shirocco
出資金:2万8500円

母父Shiroccoはドイツ血統の重厚なスタミナタイプで、ディープインパクトが参戦した凱旋門賞にも出走しています。

母系はマイナー系×レッドゴッド系とかなり重厚で、日本の馬場では切れ負けする可能性が高そうです。

ディープインパクト×Monsun(Shiroccoの父)の代表産駒はウムブルフですから、この馬もかなりズブいタイプになるのではないでしょうか。

評価★★☆☆☆

ゴッドフェニックスの2016(牡)

父:ブラックタイド
母父:ブライアンズタイム
出資金:1万8000円

母の母ロンドンブリッジは、現役時代も母としても活躍した名牝。ただし、母のゴッドフェニックスはブライアンズタイム産駒でダートで活躍した馬でした。

ブラックタイド×ブライアンズタイムは、どちらかと言えば馬券で穴を狙うのに適している配合と思われます。

とくに、ダートで穴をあけるケースが目立つので、出資するよりも馬券で活用する方が良いのではないでしょうか。

評価★☆☆☆☆

ラヴズオンリーミーの2016(牝)

父:ディープインパクト
母父:ストームキャット
全兄:リアルスティール
出資金:3万2000円

全兄にラングレー・リアルスティール・プロディガルサンがいる超良血馬です。

ディープインパクト産駒は、母方にスタミナ血統よりもスピード血統を持つ馬の方が優秀な産駒が出るのは有名ですね。

牡馬よりも牝馬の方がG1を複数勝つ馬が出やすいことも有名ですが、母父ストームキャットに関しては現状、牡馬の方が重賞級が多いです。

出資金は高めですが、血統的には最高級とも言える素材なので、とにかく無事にデビューすればある程度の活躍は期待できそうです。

評価★★★★☆

ディヴィナプレシオーサの2017(牡)

父:ディープインパクト
母父:Crocker Road
出資金:3万2000円

母父Crocker Roadはエーピーインディ系で、ディープインパクト×エーピーインディ系では今年の皐月賞馬アルアインがいます。

19頭中12頭が勝ち上がり、2勝以上している馬が6頭いることからある程度の活躍は期待できるかも知れません。

アルアインもそうですが、抜群に切れるというよりは高速馬場を押し切ったり、ダート的な要素を求められる馬場に適性がありそう。

なかなか大舞台で活躍するまではイメージしづらいですね。

評価★★☆☆☆

シュガーハートの2017(牡)

父:ブラックタイド
母父:サクラバクシンオー
全兄:キタサンブラック
出資金:4万4000円

名馬キタサンブラックと同配合馬です。

兄弟は他にもOPまで出世し、重賞2着の実績もあるショウナンバッハがいます。

正直なところ、キタサンブラックは完全に血統の枠を超えた名馬だと思っているので、同配合だとしても同じように活躍できる可能性は低いと思われます。

もちろん、この馬もキタサンブラック並みに活躍する可能性が無いとは言えませんが…

出資金とのバランスを考えると、リスクが圧倒的に勝るのではないかと思います。

評価★☆☆☆☆

まとめ

今回の募集で私が出資するとしたら、◎ラヴズオンリーミーの2016・○ワナダンスの2016でしょうか。参加するつもりはありませんけどね。

各馬の評価は完全なる主観ですので、参加する際は自己責任でお願いします。

来年度以降も出資する際の参考として、ディープインパクト×スピード血統という配合を中心に考えると、良い結果に繋がりやすいと思います。

出資額は大きくなりますが、やはり大舞台で活躍するには血統が重要です。

近年のG1を勝つ馬の約半数が、ディープインパクト・キングカメハメハ・ステイゴールドの産駒ですからね。

今後は有望な新種牡馬も増えてくるので勢力図は変わってくると思いますが、いずれにせよG1を勝つ可能性が高いのは良血馬であることは変わらないと思います。

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