競馬は後入れの偶数番枠が有利

馬券術講座

競馬では馬番が偶数の馬が有利という事実をご存知でしょうか?

競馬では馬番が奇数の馬が先にゲートに入り、偶数の馬は後から入るようになっています。(大外枠の馬は奇数でも最後)

そんなんオカルトやろ!と思われる方もおられると思いますが、ゲートに入る順番が違うだけで本当に成績に影響するのか、するとしたらどれだけ回収率に差が出るのか。

過去のデータから検証してみましょう。

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馬番による回収率の違い

データは2017年~2019年のものです。

奇数偶数の回収率2017~2019

好走率・回収率ともに偶数番のほうが良くなっていますね。また、奇数よりも大外枠の成績が良いことも分かります。

言うほどの差ないやん…」と思いましたか?

そうなんです。確かに勝率で見ると偶数と奇数でわずか0.2%の差しかなく、単勝回収率の差は8%しかありません。勝率に至っては大外枠のほうが高いですしね。

しかし、競馬で勝つためには好走率よりも回収率を重視する必要があり、その回収率が8%違うということは、実は大きな違いなんです。

回収率は割合ですから、1万円であれば800円の違いでも、100万円なら8万円もの違いが出てきます。つまり、賭ける金額が増えるほど、収支への影響が大きくなるのです。

これは、少額でしか買わない人にとっても無関係ではありません。1レースでは少額でも、競馬を長く続ければ投資額は次第に大きくなっていきます。

あなたは年間でどれくらい馬券を購入しているでしょうか?即PATで購入しているなら、Club JRA-Netで調べることができるので、確認してみると良いでしょう。

1年だと数十万、何年もやっていれば数百万という金額を賭けている可能性が高いですよね。そのため、数%の違いを侮ってはいけないのです。

なぜ偶数番が有利なのか?

データからも偶数番が有利なことは分かりましたが、なぜ偶数番が有利になるのでしょうか?

確実にこうだ!と言える理由は分かりませんが、一説によると馬は常に胃潰瘍と言われるほどストレスに敏感な生き物だそうです。

そのため、狭いゲート内で待たされるのは、馬にとっては大きなストレスになります。ストレスを抱えた馬はイライラし、イライラすれば出遅れたり、競馬で力を発揮しづらくなる可能性が高くなりますよね。

実際どれくらいストレスになるのかは、馬に聞いてみないと分かりませんが、聞いたところで馬の耳に念仏です。

ただ、これだけのサンプルで差が付いていて、ある程度の期間を取れば間違いなく偶数番の成績が上回ることから、何らかの影響が出ているのは間違いないでしょう。

ちなみに、なぜ奇数番が先入れになったかの明確な理由はないそうです。

どれだけ収支に影響するか

では、回収率8%の違いが、どれほど収支に影響するかを計算してみます。

  • データと同期間の3年間馬券を購入する
  • それぞれ単勝を100円ずつ購入
  • 収支を同じ条件にするため、出走回数は偶数番で統一
偶奇の収支

どちらも回収率は100%以下なので、収支はマイナスになるのが何とも寂しいですが、100円しか買わなかったとして、3年で約55万円の差となっています。

8%という一見大したことのない数字が、長期的にはこれだけ大きな差となるのです。

逆に言うと、回収率がプラスなら買えば買うほど利益が増えていくということですね。

単純に偶数番だけ買っても儲かりませんが、儲けるための重要なファクターになることは間違いないでしょう。

もちろん、目の前のレースで奇数番が上位を占めることもあります。数レース続けて奇数番が勝つこともあるでしょう。

しかし、長期的に考えれば偶数番の方が有利になるので、目の前の結果だけに捉われるのは危険です。

強い馬には関係無い?

能力的に上位の馬なら、多少のストレスがあっても好走できる可能性は高いかもしれません。

個別のレースでの人気は強さを正確に表すものではないですが、全体としてはかなりの精度で力関係を示してくれるものなので、人気馬と人気薄について調べてみます。

まずは、全体の数値がこちら。

人気単勝回収率複勝回収率
5番人気以内79%80%
6番人気以下68%68%

6番人気以下の成績が標準より大幅に低いですが、ここには全く勝負にならない超人気薄も含まれてしまうため、このような結果になっています。

そして、人気馬と人気薄をそれぞれ偶数・奇数で分けた結果がこちら。

人気単勝回収率(偶数/奇数)複勝回収率(偶数/奇数)
5番人気以内81% / 77%82% / 78%
6番人気以下73% / 63%70% / 66%

人気馬では全体の単勝回収率79%に対して、偶奇で+-2%ずつ。一方、人気薄は全体の単勝回収率68%に対して、偶奇で+-5%と振り幅が大きくなっています。

複勝回収率こそ目立った違いはありませんが、この期間の人気薄は偶数の馬が頭まで突き抜けることが多かったということですね。

今後も同じようになるかは保証できませんが、人気薄は偶数なら1着まで見据えた馬券を買ってみるのも面白いかもしれません。

まとめ

競馬は偶数番が有利なことは間違いありません。

少ない試行では結果は分かりにくいですが、競馬を長く続けるなら、今後は偶数番を意識することで思わぬ穴馬券が取れるかもしれません。(取れるとは言っていない)

買うかどうか迷った馬が偶数番なら、このことを思い出し買い目に追加しても良いんじゃないでしょうか。

コメント

  1. 西尾幸一 より:

    始めまして。
    前から気にはなっていたのですが、こんなに分析されている方がいらっしゃったんですね。参考にさせていただきます。ありがとうございます。
    やはり、奇数枠はゲートで待たされることが原因といえるのでしょうか。
    となると、この影響は距離が短いほど、スタートがうまくいかなかったことを
    取り返せずにレースが終わってしまった、ということも多くなるのではないでしょうか。
    もし可能なら距離別の奇数偶数比較をお願いします。

    • hide より:

      初めまして、コメントありがとうございます。

      私たちが思っている以上に、馬はストレスに敏感なのではないでしょうか。
      狭いゲート内でジッとしていることは、馬にとって非常にストレスとなり、その時間が長くなる奇数番ほど影響が出やすいのだと思います。

      距離別は盲点でした。
      確かに短距離はスタートの影響がより大きいと思われますので、可能性はありそうですね。
      一度調べてみますので、後日記事にしてみたいと思います。

      また気になることがあれば遠慮なくご質問ください。