非根幹距離(1400m・1800m)の注目種牡馬

馬券術講座

競馬では400mで割れる距離と、そうでない距離でレースが行われます。400mで割れる距離は「根幹距離」、割れないコースは「非根幹距離」と呼ばれます。

根幹距離の1600m・2000m・2400mは、G1が多く行われる距離ですよね。

この3つの距離では、ディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒など、主流の種牡馬を父に持つ馬が走りやすくなります。

主流血統が走るということは人気馬が走りやすいとも言えるため、馬券的にはおいしくないケースも多くなります。

一方、非根幹距離で行われるレースは、基本的に1400m・1800mが多いです。

これらはG1がほとんど行われない「非主流コース」なので、主流コースで力を発揮する馬が走れない可能性も高くなります。ほんのわずかな距離の違いが、結果に大きく影響するのが競馬の面白さのひとつですね。

今回は馬券的妙味のある非根幹距離で、一儲けするための種牡馬を考察していきたいと思います。

データは2017年~2019年の芝コース、単勝100倍以下の馬です。

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1400mの狙い目

1400mで出走数が30以上ある種牡馬で、回収率の高い順に並べたのがこちら。

1400mの回収率

上位にいるのは決して主流とは言えない種牡馬ですね。

回収率が100%を超える馬は単純に適性が高いと言えるので、出走してきたら注目しておきたいところです。

では、個別の種牡馬について、さらに狙い目となるポイントを考察していきます。

ストロングリターンのポイント

父がシンボリクリスエスでロベルト系に分類されるストロングリターンは、父の距離適性が短くなったというイメージです。

瞬発力よりもパワーを武器とするので、平坦コースよりも坂のあるコースで成績が上昇。

東京・阪神競馬場が狙い目ですね。中京は現状あまり結果が出ていませんが、好走馬が多数出てもおかしくないのではと思います。

距離延長もあまり苦にしない可能性高く、母父は芝適性の高いサンデー系との相性が良いです。

タートルボウルのポイント

欧州型ノーザンダンサー系のタートルボウルは、揉まれにくい外枠のほうが良いです。競馬場は不問で、こちらも母父には芝適性の高いサンデー系が好相性

前走と同距離ローテだけ成績が極端に悪く、何かしらの刺激があったほうが激走しやすくなるのかもしれません。

ブラックタイドのポイント

ダートの非根幹距離でもお世話になっているブラックタイド産駒。

ブラックタイド産駒の特徴と狙い目
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母父が米国血統の、ミスプロ系・米国型ノーザンダンサー系・エーピーインディ系との配合が狙い目。競馬場は不問です。

穴は1.2枠と7.8枠の内外どちらかに集中しており、中枠は人気馬しか走っていません。原因がよく分かりませんが、かなり極端なので一応意識はしておきたいですね。

※ 4番人気以下のみ

ブラックタイド産駒の芝1400m・4番人気以下の回収率

産駒の良し悪しも出やすいのか、前走で10着以下に大敗している馬の巻き返しはほとんどありません。馬券になれる最低限の能力は見せている馬をチェックです。

ゼンノロブロイのポイント

Tサンデー系であるゼンノロブロイは、東京・中京・阪神と坂のあるコースでは成績が今一つで、平坦の京都・新潟で穴馬が激走しています。これはちょっとイメージと違いましたね。

血統面では母父が米国型などのスピードタイプを持つ馬が優秀で、欧州型のスタミナタイプは良くありません。

激走が多いのは延長ローテですが、同距離ローテ以外なら注目です。また、前走10着以下からでも平気で巻き返す馬が多く、気分屋な一面があるのかもしれません。

ジャングルポケットのポイント

トニービンの血を持つジャングルポケットと言えば東京コース。と思われることが多そうですが、実際には東京コースの成績は特筆するものはありません。

出走数こそ多く、好走率もまずますとは言えますが、回収率では平凡です。

ひとつはっきりしていることは、延長ローテを明らかに苦手としているので、同距離・短縮でのパフォーマンスに期待しましょう。また、昇級戦でもいきなり通用するケースも多いです。

ベーカバドのポイント

ダンチヒ系のベーカバドは、とにかく短縮で狙いましょう。

馬主の関係か、活躍しているのはほぼ関東の新潟・東京競馬場です。

出走数53回のうち、40回が関東圏でのもの。関西圏では13回の出走で、好走したのは1回だけという結果になっています。

ステイゴールドのポイント

Tサンデー系のステイゴールドは、内枠に入ったときが好走しやすくなります。また、強い相手に食い下がる根性があるので、昇級戦でもガンガン狙っていきましょう。

流れが厳しくなるほうが力を発揮しやすいので、出走頭数の多いレースで成績が良いです。人気薄なら少なくとも12頭立て以上のレースで狙いたいですね。

メイショウボーラーのポイント

サンデーを経由しないヘイロー系のメイショウボーラーは、母父サンデー系(孫含む)だけ狙っておけば良いくらい、成績がはっきりしていますね。

母父成績単勝回収率複勝回収率
サンデー系8-14-1-40/63186%158%
それ以外0-5-1-28/340%35%

前走好走している馬は成績が悪く、3着以内に好走している馬は母父サンデー系でも人気馬でも過信はしないほうが良さそうです。

ダノンシャンティのポイント

Pサンデー系のダノンシャンティは、はっきりと延長を苦手とし、短縮が得意なタイプです。

母父は米国型のスピード血統であるほうが良く、1400mでは枠順不問で好走が多いですね。(距離が延びると内枠の成績が良くなります)

キズナのポイント

ディープインパクトの後継種牡馬として有力なキズナですが、現状は人気馬がしっかり走っているだけで穴馬の出番はありません。

もともと穴狙いには向かない種牡馬だと思うので、人気で消せるポイントを探したいタイプです。

ハーツクライのポイント

Tサンデー系のハーツクライは、これといって極端な特徴は見受けられませんが、単勝回収率は低いので注意しましょう。

穴は距離延長で多いですが、人気馬は短縮も苦にせず走ることが多いです。(ただし勝ち切れない)

やや中~内枠のほうが成績が良く、ステイゴールドと同様に少頭数よりも頭数が多いほうが好走しやすいです。昇級戦の成績も抜群です。

タイキシャトルのポイント

メイショウボーラーの父であるタイキシャトルは、母父がサンデー系以外でも好走します。

延長ローテが苦手で、短縮ローテが得意。人気馬は同距離でも安定しています。

競馬場では東京が相性良いですね。京都では結果が出ていませんが、苦手にする理由がとくに考えられないので、今後は走ってもおかしくないと思います。

スクリーンヒーローのポイント

ロベルト系のスクリーンヒーローは、内枠が得意な産駒が多いです。また、距離延長はイマイチで、短縮が狙い目。

あまり上のクラスでは通用しづらく、穴をあけるのは基本的に下級条件であることが多いのも覚えておくと良いでしょう。

3ヶ月以上の休み明けは走らない傾向で、叩いて良くなるタイプでしょう。

マンハッタンカフェのポイント

マンハッタンカフェ産駒は今後少なくなっていくので、あまり狙えるケースは多くないかもしれません。

大きな特徴としては、短縮を苦手として延長でパフォーマンスを上げること。間隔が詰まると良くないので、レース間隔はある程度空けているほうが望ましいですね。

ノヴェリストのポイント

ドイツ系のスタミナ血統であるノヴェリストは、日本ではスピード不足のため上級条件では通用しにくく、活躍の場は基本的に下級条件となります。

なぜか産駒には牝馬が多く、馬券的にも牡馬より牝馬の方が狙い目。

牡馬は人気でも信用できませんが、牝馬は人気で安定しています。また、牝馬は同距離以外のローテで好走率が高くなり、同距離での穴は少なめ。

坂のあるコースより、新潟や京都の平坦のほうが向いています。

1800mの狙い目

1400mで出走数が30以上ある種牡馬で、回収率の高い順に並べたのがこちら。

1800mの回収率

やはり回収率が高いのはリーディングの上位ではない種牡馬。

では、それぞれの狙い目を見ていきましょう。

トーセンホマレボシのポイント

トーセンホマレボシは3番人気以内に支持されたのが11回だけという、生粋の穴種牡馬ですね。

最も狙い目になるのは短縮で、好走率は50%にも及びます。内枠よりも外枠のほうが得意で、6枠より外で穴が多いですが、内枠で買えないわけでもありません。

関西圏での出走数は少なく、成績も今一つです。

ロージズインメイのポイント

ロージズインメイの成績を押し上げているのは、新馬・未勝利のマイネル(ウイン)軍団です。

そのため、非根幹距離適性というよりは、生産者の2歳戦の早い時期から活躍できるような馬作りが影響していると思われます。

実際、回収率が100%を超えるのは2歳戦だけで、3歳以降は狙えたものではありません。

アグネスデジタルのポイント

こちらも意外な種牡馬の登場。

個人的にはアグネスデジタルが今後も1800mで高回収率を記録するとは思わないですが、一応狙える条件としては前走と同距離以外、坂のない平坦コースでしょうか。

ノヴェリストのポイント

1400mに続いて1800mでもランクインしましたが、距離が延びて成績が上昇していますね。

1400mでは牡馬の活躍はほとんどありませんでしたが、1800mでは牡馬でもまずます。平坦より坂のあるコースのほうが成績が良いです。

が、やはり狙い目は断然牝馬

牝馬は前走10着以下に大敗しているような馬でない限り、どの条件でも狙えるほど優秀です。

1800mのノヴェリスト産駒の牝馬を見付けたら買いましょう。

ベーカバドのポイント

ベーカバドも1400mに引き続きですが、好成績なのは小回り平坦のローカル競馬場が多いです。

1800mになるとこちらも牝馬の活躍が目立ち、牡馬は洋芝でなら買えそうですが、それ以外のコースではイマイチですね。牝馬なら条件問わず買っても良さそうです。

ダノンシャンティのポイント

ダノンシャンティも1400mに続いてランクイン。

1400mとは傾向が少し違い、枠は内寄りのほうが良く、母父では米国型ミスプロ系の成績が下がり、欧州型との配合の成績が上昇します。

1400mでは延長ローテがまったくダメでしたが、1800mになると良くはなくとも悪くはない感じ。相変わらず短縮は得意です。

1800mでは7.8枠に入った馬は軽視し、内~中枠を積極的に買いましょう。

ヴィクトワールピサのポイント

1800mでの出走数も多く、安定して好成績を残しているのがヴィクトワールピサです。

枠は不問で延長がやや苦手、競馬場は平坦よりも坂のあるコースが向いています。

馬券的に狙い目となるのは、前走6着以下に凡走して人気を落としている馬。期間中、ベタ買いでも単複回収率が100%を超えており、巻き返し力が高いのが特徴ですね。

シンボリクリスエスのポイント

ロベルト系のシンボリクリスエスは、揉まれ弱い特徴があるので外枠が向きます。揉まれ弱いので出走頭数が多いのも苦手で、15頭以上になると成績が著しく低下。人気馬の信頼度も低いです。

短縮とやや苦手としており、延長ローテが得意で勝ち切るときは延長が多いですね。

この距離が得意な馬は何度も激走する傾向にあるので、一度穴をあけた馬は注意して追いかけておくと良いかもしれません。

キングヘイローのポイント

出走数が少なく、期間中で好走したのはすべて新馬・未勝利でした。この距離と得意とするイメージがあまりないので、今後も狙える機会は少ないかと思います。

一応、距離短縮のときには注意しておきたい種牡馬ですね。

タイキシャトルのポイント

タイキシャトルは本質的に1800mはあまり向かないと思いますが、短距離種牡馬のイメージが強いのでこの距離では人気になりづらいため、回収率が高めになっています。

スタミナ面で不安なので、坂のあるコースでは成績が悪く、穴馬の好走は平坦コースに集中しています。(そもそも人気になったケースがない)

平坦コースで前残りが期待できる状況なら、狙っても面白いかもしれません。

エピファネイアのポイント

シンボリクリスエスを父に持つエピファネイアも、父と似た特徴を持ちます。

外目の枠、平坦よりも坂のあるコースが得意で、ローテ別ではまだ出走数が少ないのでデータ的には判断できませんが、父の特徴からも延長をこなせる可能性が高いでしょう。

どちらかと言えば晩成傾向にありそうなので、3歳以降に急成長する産駒もいるはず。シンボリクリスエス直仔はスピード不足で苦戦しましたが、エピファネイアは父以上に活躍馬を出しそうです。

さすがにダービー馬を出すイメージは湧きませんけどね。

キングズベストのポイント

キングマンボ系のキングズベストは、血統面から人気になることはほとんどないでしょう。

好走しているのは全て5枠より外という極端な結果が出ていて、揉まれ弱いタイプであることが分かります。

キングズベストの芝1800mの回収率

揉まれ弱い馬にありがちな、多頭数では力を発揮できない特徴も存分に発揮しており、出走馬が15頭以上のレースでは34頭中2頭しか好走せず、14頭以下だと14頭中6頭が好走しています。

また、流れが厳しくなりがちな短縮は苦手で、延長ローテで穴をあけることが多いです。ここまで極端な馬も珍しいですね。

ローエングリンのポイント

サドラーズウェルズ系でもスピード豊富なローエングリンは、延長ローテがやや苦手。穴をあけやすいのは同距離・短縮ローテで、休み明けもあまり得意ではない叩き良化型です。

理由がイマイチ分からないけど傾向がはっきりしているのが、関東圏と関西圏での成績。ローエングリンは関東圏での成績が優秀で、関西圏では買う必要がありません。

ローエングリン産駒は関東馬が多く、もしかしたら長距離輸送が苦手なのかもしれませんが、ちょっと理由としては根拠が弱いかな…とも思います。

有り得る!と思う方は、関東で買い関西は消す方向で考えてください。

ナカヤマフェスタ・ステイゴールド

上位15頭のうち、14・15位のナカヤマフェスタ・ステイゴールドに関しては、これといった狙い目になる特徴を見付けるのが難しいです。

種牡馬としてのコース適性は可もなく不可もなく…という感じで、産駒ごとに1800mが得意な馬とそうでない馬に分かれそう。

1800mで2回以上の好走歴がある馬なら、今後も穴をあける可能性は十分あるとみて狙ってみるのが良いのではないでしょうか。

まとめ

回収率は集計する期間によって大きく変わる可能性がありますが、非根幹距離を得意とする種牡馬は今後も狙い目になる可能性は高いです。

個人的には1400mのストロングリターン・ブラックタイド・メイショウボーラー・ダノンシャンティ・タイキシャトル・スクリーンヒーロー。

1800mのトーセンホマレボシ・ノヴェリスト・ダノンシャンティ・ヴィクトワールピサ・シンボリクリスエス・エピファネイアがお勧め。

ほとんどの種牡馬は短縮ローテのほうが好成績ですが、一部は延長ローテを得意とする馬もいるので、そのあたりも考慮して予想をすれば、良い結果が得られる可能性は高くなります。

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