競馬と株式投資は似ている

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今回はちょっと変わったお話をしようと思います。

いきなりですが、私は株式投資をしています。

しかも、日本株ではなく米国株しか購入していません。日本では株式投資をしている人は少数派で、そのなかでも米国株投資をしているのはほんの一部でしょう。

そんな米国株投資をしている人のなかで、バイブルとされる一冊の本があります。

それが、このジェレミー・シーゲル著・株式投資の未来です。

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株式投資の未来とは

著者のジェレミー・シーゲル氏は、かつてインデックス投資こそが最も効率のよい投資だと説いていました。

しかし、過去の膨大なデータを検証した結果、株式投資の未来ではインデックス投資を上回るリターンを得られる可能性がある方法を紹介しています。

ちなみに、インデックス投資とは株式市場に沿った運用をすることを指します。

例えば、日本では日経平均株価という指数がありますが、日経平均に連動するインデックス投資をしていると、日経平均が上がれば資産が増え、下がれば資産が減る。

その動きがほぼ日経平均と同じようになるのがインデックス投資です。

それに対して、個別株での投資となると市場全体が上がっても個別株単体では下がることもあるし、その逆も有り得ます。

投資の世界では有名な話ですが、個別株を運用してインデックス投資のリターンを上回ろうとするファンド(いわゆる投資信託など)の多くは、インデックス投資に劣る運用しかできないのが実態です。

そのようなファンドは手数料も高く、それも相まって投資信託は悪徳金融商品というイメージが日本人には根付いているのでしょう。

今では優良なインデックス投資ができる投資信託もありますし、投資信託なんてクソと言っていると恥ずかしい人だと思われますよ。

株式投資の未来でジェレミー・シーゲル氏は、株式投資のリターンで重要な要素の一つに配当があることを突き止めています。

投資と言えば株価の上昇によって利益を上げるものと思われがちですが、株式を保有していると配当金が貰えます。(無配の企業もありますが)

配当金は高くても年率3~5%といったところなので、100万円投資していても年間5万円程度にしかなりません。

そのため、配当は軽視されがちですが、実際には配当は大きな影響を持っていたのです。

また、それ以外にも非常に重要な要素があることを突き止めており、それは競馬とも繋がるなぁと感じました。

期待の格差が重要である

もう一つの重要な要素は、このように書かれています。

株式の長期的なリターンは増益率そのものではなく、実際の増益率と投資家の期待と格差で決まる。

出典元:ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」日経BP,P.46

株式投資の未来では、これを証明する例としてIBMとスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(現在のエクソンモービル)のリターンを紹介しています。

1950年に両社に1,000ドルを投資して配当は再投資、その後50年後のリターンがどうなったかというものです。

まず、1950年代はテレビの普及が急速に進み、その後も最新メディア等の普及スピードは90年代のインターネットも遥かに及ばないほどだったとされています。

そんな急速な変化を遂げているなか、コンピューターの巨人と呼ばれるようになったハイテク企業のIBMも、大きな成長を遂げました。

1950年頃には株式市場の3%ほどしか占めていなかったハイテク業界は、その後50年で18%近くまで拡大しています。

一方で、スタンダード・オイルが属するエネルギー(石油)業界は、50年前の20%から5%にまで縮小。企業の成長を示す指標でも、あらゆる面でIBMがスタンダード・オイルを遥かに上回っていました。

しかし、1950年にそれぞれ1,000ドルを投資して配当金を再投資し続けた場合、50年後のトータルリターンはIBMが年率13.83%だったのに対し、スタンダード・オイルは年率14.42%とIBMを上回っていたのです。

金額で言えばIBMは当初の1,000ドルが約96万ドルに、スタンダード・オイルは約126万ドルに、その差は実に30万ドル(日本円で約3,000万円超)にも及びます。

なぜこのようなことが起こったかと言うと、IBMには投資家が常に過剰な期待をしていたからです。一方のスタンダード・オイルは、縮小している業界で投資家の期待も低いままでした。

IBMは確かに大きな成長を遂げました。

しかし、投資家の期待もそれと同じく大きかったので、成長率ではスタンダード・オイルを圧倒したにもかかわらず、トータルリターンでは劣る結果になったのです。

投資家が15%の成長を期待して20%の成長を遂げる企業よりも、投資家が1%の成長しか期待せずに10%の成長を遂げた企業の方が株式のリターンは優るということです。

競馬も同じではないだろうか

株式投資のリターンに重要な期待の格差とは、競馬で言う過剰評価と過小評価に当てはまるのではないでしょうか。

いくら強い馬でも、馬券を購入する側が実力以上に評価をしていればリターンは少ない。

例えば、ディープインパクトの単勝を毎回1万円ずつ買っていると、国内で13戦しているので13万円を投じることになります。

有馬記念で2着に敗れた以外は全て1着でしたが、それでもトータルリターンは13万7,000円にしかなりません。

ディープインパクトは誰もが強い馬と認めているし、実際それに見合う成績を残しました。

しかし、それと同時に周囲の期待も大きすぎたために馬券のリターンとしては優秀とは言えません。仮にあと1回負けていればマイナスですからね。

対して、生粋の穴馬としてヴィクトリアマイルで超高額配当の立役者となったミナレットという馬はどうでしょうか。

この馬は生涯で41戦も走っていますが、1着になったのは僅か5回です。

しかし、全てのレースで単勝1万円を購入していた場合、最終的には41万円の投資に対して176万9,000円の払戻を受け取れました。

馬の実力はディープインパクトの足元にも及ばないミナレットですが、周囲の期待もそれほど高くなかったことで、馬券のリターンではディープインパクトを遥かに凌いだのです。

まぁ、ミナレットは新馬戦で単勝万馬券を演出した時点で勝負アリですけどね。新馬戦を抜きにしても、合計55万円の払戻があるのがすごいです。

まとめ

序盤は競馬とは全く違う話になりましたが、株式投資でも競馬でも大きなリターンを得るには、周囲の期待は低い方が結果的には好都合であるということには違いありません。

もちろん、ミナレットのように生涯で高リターンを生んでくれる馬を最初から最後まで狙い続けるのは簡単ではないですが。

それでも競馬で長期的に高いリターンを得ようと思えば、期待の低い馬を狙い続けることが重要だと思います。

期待が低くて本当に弱い馬を選んでいては、勝てませんけどね。

別ブログで株式投資についても書いています。

僕は現在、米国株への投資を行っています。始めは日本株への投資をしていましたが、それから約1年後に米国株の存在を知り、すぐに米国株投資へ切り替えることに。それくらい、米国株投資に魅力を感じたのです。米国株投資のメリットなんとなく米国株はハード
株式投資の魅力の一つに、企業から配当金を受け取れることが挙げられます。また、配当を出さずに、企業がさらなる発展を遂げるための投資へ使うケースもあります。なかには単なる業績不振で出せない…ということもありますけどね。株価を一株あたり配当で割る

米国株投資家のバイブルです。

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