奇数馬番の不利は距離によって違うのか?

馬券術講座

競馬では、全体の回収率では奇数馬番より偶数馬番のほうが高い傾向にあります。

馬は繊細な生き物で、ゲートに先入れとなる奇数馬番だと、狭いゲートの中で長く待たされることでストレスが溜まり、パフォーマンスを落とすのではないかと言われています。

今回は偶数馬番が有利になると書いた記事でご質問を頂いたので、それに関して調べてみた結果を報告します。

始めまして。前から気にはなっていたのですが、こんなに分析されている方がいらっしゃったんですね。参考にさせていただきます。ありがとうございます。

やはり、奇数枠はゲートで待たされることが原因といえるのでしょうか。となると、この影響は距離が短いほど、スタートがうまくいかなかったことを取り返せずにレースが終わってしまった、ということも多くなるのではないでしょうか

もし可能なら距離別の奇数偶数比較をお願いします。

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偶奇別の回収率

まずは2017年~2019年の期間、馬番の偶奇別の回収率をご覧ください。

奇数偶数の回収率

これを見ても、偶数が最も回収率が高く、次いで大外枠(枠入れが最後)、奇数は単複ともに最も悪い結果となっています。

好走率には大差ないのに、回収率が大きく違うということは、それだけ奇数は人気薄が走っていないということですね。

では、質問にあった短距離のほうが偶奇で影響が大きいかどうかを見ていきます。

1500m以下の偶奇回収率

まずは1500m以下の回収率です。

奇数偶数の回収率・1500m以下

全体と比べると、奇数番は好走率・単勝回収率が低くなっていますね。複勝回収率は同じ数値となりました。

やはり多少なりとも影響はあるのかな…という感じですが、偶数番の成績が上がっているわけでもなく、正直よく分かりません。

ただ、大外枠の単勝回収率は大きく下がっていますね。

これは短距離(とくに芝)では外枠が不利になりやすく、勝ち切れない馬が多くなることが影響しているのではないでしょうか。

しかし、ダートでは逆に外枠が有利に働きやすいので、大外枠の成績は上がっています。

1600m以上の偶奇回収率

続いて1600m以上の回収率です。

奇数偶数の回収率・1600m以上

こちらもはっきりとした傾向はありません。

これだけの括りで目立った結果が出れば楽でしたが、もう少し堀下げる必要がありそうですね。

人気薄の傾向は?

以前の記事では、人気薄のほうが偶奇の影響が出やすいことを取り上げました。

5番人気以内と6番人気以下の、全体の回収率がこちら。

人気単勝回収率複勝回収率
5番人気以内79%80%
6番人気以下68%68%

そして、偶数と奇数に分けた回収率がこちらです。

人気単勝回収率(偶数/奇数)複勝回収率(偶数/奇数)
5番人気以内81% / 77%82% / 78%
6番人気以下73% / 63%70% / 66%

見ての通り、6番人気以下の単勝回収率は偶奇で10%もの開きがあります。

こちらの人気薄に焦点を当てて見ていくと、ダートの1500m以下では奇数番の単勝回収率が59%と頭一つ抜けて低くなっており、偶数番(72%)と比べても差が大きいですね。

また、1500m以下の芝の大外枠も単勝回収率が低く、最後の枠入れとはいえ能力不足+距離ロスの不利が大きいと考えられます。

買ってはいけない奇数番の条件

奇数番は距離によって成績の良し悪しがあるのは事実ですが、〇〇mは回収率が低いから狙えないとするには少し強引すぎるかと思います。

仮に1200mは良くて1400mは悪いとなると、その違いは何なのかが分からないとデータとしては不完全だからです。

一応、ご質問をいただいた件に関しては明確な根拠が見つけられず、「短距離では狙えないと結論付けることはできない」というのが回答になります。

ただ、これで終わるのも忍びないので、改めて奇数番に関して調べてみたところ、少し参考になるポイントを見付けたのでご紹介しておきます。

超人気薄は厳しい

奇数番に限ったことではありませんが、単勝100倍を超える超人気薄は、回収率が極端に低い傾向があります。

単純に能力的に足りない馬が多いにもかかわらず、大穴馬券を夢見る人が買ったり、総流しで買われることがあるため、超人気薄なりに過剰人気になっていることが原因でしょう。

2017年~2019年も、単勝100倍以上の馬は単勝回収率が37%・複勝回収率が47%と悲惨でした。

よほど根拠のある馬でない限り、基本的には狙い目から外すほうが無難ですね。

延長馬を嫌え

奇数番の中でも、前走から延長ローテとなる馬は成績が落ちます。

奇数番・前走距離別の回収率

基本的に延長ローテは不利と言われますが、奇数番に入ると二重苦となって回収率が悪化。

500m以上の大幅延長の成績はとくに酷いですね。とはいえ、人気馬は無難にこなしてしまうことも多く、人気薄の望みがなくなってしまうと言い換えることができます。

昇級馬は苦戦

昇級馬も奇数番は苦戦しています。

とくに、全体でもダートは昇級の壁が高い傾向があり、奇数番になるとそれが顕著に。単勝回収率は48%と低く、1番人気に限っても65%しかありません。

奇数番でなくてもダートの昇級は過信しないほうが良いですが、奇数番に入れば一層注意が必要ですね。

奇数番でも前に行ける馬は走る

競馬は先行馬が有利ですが、奇数番でも先行できれば回収率が100%を超えるほど優秀です。

ダートのほうが差しが決まりにくいこともあり、先行できそうな馬は奇数番でも嫌う必要はないと言えそう。ただ、そのレースでどの馬が先行するかを見抜くのが難しいですけどね。

まとめ

簡単にまとめます。

奇数番は不利なのは事実ですが、距離によって優劣が出るとは一概には言えません。

それよりも、超人気薄は基本的に軽視すること、奇数番の延長ローテやダートの昇級戦はより不利になることを覚えておくと良いと思います。

奇数番でも前に行ける可能性のある馬は十分狙える余地はあるので、狙った馬が奇数番に入ったときの参考にしていただければと思います。

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