生産牧場と日本競馬を変えた血統の話

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競馬ではサラブレットを生産する牧場があります。

現在の競馬界には泣く子も黙る超大物生産牧場が君臨しており、これを知らずに競馬は出来ないと言っても過言ではないでしょう。

と言うのはさすがに言い過ぎですが、知っておいて損はないと思います。

生産牧場

これは読んで字のごとく、競走馬を生産するための施設です。

生産牧場で近年圧倒的な存在感を示しているのが、社台グループという組織。

  • 社台ファーム
  • ノーザンファーム
  • 白老ファーム
  • 追分ファーム

これらは全て社台グループの牧場で、最近の大レースでは特にノーザンファーム生産馬の活躍が目立ちます。

現在のレースでは社台グループの生産馬が上位を独占するも珍しくなく、社台の運動会と呼ばれることも。それくらい所有している種牡馬と繁殖牝馬の質が高いということです。

社台グループの不動の地位は、ある1頭の馬によって確固たるものとなりました。その馬こそが、日本競馬のレベルを飛躍的に高めることになったサンデーサイレンスです!!

大種牡馬サンデーサイレンス

サンデーサイレンス(以下SS)は、アメリカでの競走馬としての成績は一流でしたが、血統背景から種牡馬としてはそこまで期待されていなかったようです。

しかし社台の先代オーナーにはSSが日本で成功する確信があったようで、種牡馬として購入されます。

日本でも当初はそこまで期待されていなかったようですが、初年度産駒がデビューするといきなり多くの産駒が圧倒的な強さを発揮し、次々と大レースを勝利していきます。

そして産駒デビュー2年目から13年連続でリーディングサイアー(種牡馬ランキング1位)を獲得する偉業を達成しました。

残念ながらSSは2002年に死亡してしまいましたが、現在はその血を受け継ぐ馬が競馬界を盛り上げてくれています。

SS全盛期

SSは初年度産駒から幻の三冠馬と呼ばれたフジキセキという馬を輩出。

その後も、最強の逃げ馬の呼び声高いサイレンススズカ、武豊がダービー初制覇した時の名馬スペシャルウィーク、音速の貴公子アグネスタキオン、無敗の三冠馬ディープインパクトと、毎年のようにG1馬を送り出しました。

SS産駒の特徴は、激しく燃える気性を最後の直線で圧倒的なスピードと闘争心に変えて、その瞬発力で他馬を抜き去ることです。

逆にそれが弱点となる場合もありますが、嵌った時の瞬発力はSSの血を持たない馬では太刀打ち出来ないレベルだったのは間違いありません。

次第に主要レースではほとんどSS産駒が上位を占めるようになり、SS一強時代となります。

サンデー飽和状態

SS産駒が圧倒的に強い時代が続き、今度はその馬たちが引退して繁殖馬となります。

SSを父に持つ牝馬が仔を産めば、母方にSSの血を持つ産駒が誕生します。そうなるとレースによっては、父,母系のどちらかがサンデー系という馬ばかりが出走することに。

現在ではSSの孫まで種牡馬となっていますが、ここまで一系統が発展しすぎると今度は交配相手を選ぶのが難しくなるという問題が起こります。

父がサンデー系の牝馬にサンデー系の種牡馬は配合出来ないですからね。

競馬はブラッドスポーツとも呼ばれますが、歴史的にも一系統が発展しすぎた事例が多くあり、その後は例外無く衰退していく運命となってしまいます。

今後すぐにSSの時代が終わることは考えづらいですが、数十年もすれば活躍する馬の勢力図は大きく変わっている可能性もあるのです。

ま と め

現代競馬は社台グループが大きな力を持ち、2016年のG1全24レース中14レースで勝ち馬を輩出しています。

その快進撃を支えているのはサンデーサイレンスの血で、すでに飽和状態となってきました。大きなレースでは社台グループ生産馬で勝負気配のある馬を探せば、馬券的に有利になるかも知れません。

牧場経営も慈善事業ではないので仕方ないですが、個人的にはもう少しバランスの取れた生産界になって欲しいと思いますね。

血統についてはこちらの血統講座をご覧ください。

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