【悲報!?】安田記念はリピーターレースではなかった?!

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安田記念はリピーターレースである。

という話はよく聞くと思います。

印象的なのはやはり、二桁人気で2度好走したグランプリボスですね。

今年の出走馬では、昨年3着のレッドファルクスがリピーターの資格を有しています。人気も落ちそうなので、穴馬はこの馬になるのでしょうか。

でも、個人的に安田記念がリピーターレースとするには若干の疑問があります。

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リピーターレース

リピーターレースとは、同じ馬が何度も馬券に絡みやすい特徴がある特定のレースを指します。最も有名なリピーターレースは有馬記念でしょう。

他にもエリザベス女王杯・中山記念・オールカマー・阪急杯などが、リピーターが走りやすいレースとして知られています。

なぜ同じ馬が走りやすいかの理由で明確なものはありませんが、一般的には特殊なコース形態で行われることが要因だと言われます。

先ほど挙げたレースは、いずれも非根幹距離です。

主流の大レースは根幹距離で行われることが多く、根幹距離に適性が合わない馬が惨敗し、人気を落としたところで適性の合う非根幹距離で激走する。

その後、根幹距離では凡走を繰り返し、再び適性の合う同レースに出走してきたところで激走するのでリピーターと呼ばれます。

ということは、リピーターレースとして成立するには、普段とは違う能力が求められる条件であることが重要なはずです。

そうでなければ、リピーターが激走する理由は違うところに求めなければなりません。

安田記念は特殊条件なのか?

そう考えると、安田記念が行われる条件は特殊なのかどうかが重要になります。

安田記念が行われるのは日本を代表する東京競馬場で、その距離は根幹距離である1600mです。この時点で、特殊な条件とは思えないのは私だけでしょうか。

確かに、過去の結果だけを見ればリピーターレースと呼ばれるのも分かります。

・モーリス
・ロゴタイプ
・グランプリボス
・ショウナンマイティ
・ストロングリターン
・ウオッカ
・スマイルジャック
・アサクサデンエン

これだけの馬が複数回好走しているのですが、ロゴタイプ・アサクサデンエン・グランプリボスはいずれも人気薄で馬券になっています。

おそらく、それがリピーターレースとして印象が強く残る理由ではないでしょうか。

ウオッカやモーリスは圧倒的な強さを誇っていたので、リピーターと言われてもピンと来ないと思います。

とはいえ、東京マイルという紛れの少なそうなコースで求められる特殊な能力とは一体何なのか…これが分からないことには、リピーターレースとしての根拠は薄いと思います。

悲報!?安田記念はリピーターレースではなかった?!

とりあえず、根幹距離である安田記念で同じ馬が何度も好走しやすいなら、他の短距離G1はどうなのかを調べてみました。

対象は過去20年間の、牝馬限定を除く高松宮記念・スプリンターズS・マイルCSです。

その結果、個人的にはやはり安田記念がリピーターレースであるというのは少し違うかなという印象になりました。

まず、安田記念のデータです。

・好走馬数…49頭
・複数回出走馬…36頭
・複数回好走馬…8頭
・複数回好走馬平均人気…5.9人気

続いて高松宮記念のデータです。

・好走馬数…52頭
・複数回出走馬…35頭
・複数回好走馬…10頭
・複数回好走馬平均人気…3.5人気

続いてスプリンターズSのデータです。

・好走馬数…47頭
・複数回出走馬…34頭
・複数回好走馬…12頭
・複数回好走馬平均人気…2.7人気

最後にマイルCSのデータです。

・好走馬数…48頭
・複数回出走馬…32頭
・複数回好走馬…7頭
・複数回好走馬平均人気…2.8人気

いずれのレースも複数回出走した馬の回数や、複数回好走した馬の数は大きな違いはありませんでした。

むしろ、スプリンターズSは安田記念以上に同じ馬が馬券になっていることが多いです。

大きな違いは、安田記念だけ複数回好走した馬の平均人気が頭一つ高いことですね。他のレースは単純に人気馬=強い馬が何度も好走しているだけと言えます。

じゃあ安田記念はやっぱり穴馬が激走できる特殊な条件なのかと言われると、一概にそうは言えない気がします。

安田記念を人気薄で馬券になったロゴタイプ(8番人気.8番人気)・グランプリボス(13.16)・ショウナンマイティ(3.10)・アサクサデンエン(10.7)ですが、いずれも過小評価され過ぎた結果と言えるからです。

まず、ロゴタイプは皐月賞馬でもあり、そもそも実力はある馬です。

主に中距離路線のレースを使っていることが多く、同じマイルG1のマイルCSで2年連続凡走していることからマイル適性を疑われての人気落ちだったのでしょう。

マイルCSではともに中団から差して凡走していますが、安田記念では2年連続逃げて好走しました。最初はドスローの逃げ切り、2年目はHペースで粘りこむという全く違う流れでのもの。

もし、適性という意味で好走しているなら、同じ流れを作って好走していなければ根拠が薄いと思います。

つまり、ロゴタイプは元々力はあるうえ、逃げることでその真価を発揮するタイプであり、それをG1の大舞台で田辺騎手が勝負を賭けたことで本来の力を発揮したと言えます。

好走したレースの流れは全く違うものなので、求められる適性が合致したと結論付けるには少し無理があるのではないでしょうか。

それよりも、単純に能力的に上位であり、同路線とは違う路線を歩んでいたことによって評価されていなかったと見る方が妥当でしょう。

では、2年連続二桁人気で激走したグランプリボスはどうでしょうか。

そもそも、グランプリボスもNHKマイルCを制している実力馬で、同レースで下したリアルインパクトが3歳で安田記念を制するなど、世代レベルとしても疑いようはありません。

1回目の激走時は、それまでの不振によって全く人気がありませんでしたが、そこで2着になってからは復調してにはスワンS1着・マイルCS2着と本来の実力を発揮しています。

やはり、ここでも本来力のあった馬が順当に走っただけとも考えられます。

翌年の安田記念は上位人気で惨敗し、その年は秋も不振に終わっていますが、マイルCSでは不利な大外枠だったので不運だったとも言えます。

2度目の激走はマイルCSからのぶっつけということもあり、再び二桁人気に急落しての2着でした。

さらにその年は勝ち時計が例年より4秒以上遅い不良馬場。安田記念の舞台に適性があるからという理由で好走するには無理がある条件です。

前年のマイルCSが内枠であれば好走していても不思議はなかったはずで、そうすると休み明けでもここまで人気は落ちなかったでしょう。

3度目のマイルCSでも不利な外枠から6着と力は見せていますし、ここも内枠なら馬券になっていた可能性は十分にあります。

マイルCSで2年連続凡走したのは枠による影響が大きかったと考えれらますし、安田記念の激走だけが注目されることもなかったはずです。

グランプリボスは様々な条件が重なって実力以上に人気がなかっただけで、G1で好勝負するだけのポテンシャルは元々持っていたということです。

ショウナンマイティが最初に馬券になったのは3番人気、それまで中長距離で強い相手と戦ってきての初マイル挑戦でした。

しかも、短距離の王者ロードカナロアにクビ差まで迫るもので、短距離路線組より一枚レベルが上であったことは容易に推測できます。

その後、毎日王冠・東京新聞杯・大阪杯で凡走して翌年の安田記念は10番人気の低評価となりましたが、2度目の安田記念はグランプリボスも激走した不良馬場で前年とは全く異なる条件であったことから、求められる適性云々の話ではなかったと思います。

アサクサデンエンが最初に馬券なったのは7番人気でしたが、前走で初重賞制覇を飾った上がり馬ということで、後から考えると不当に評価が低かっただけでした。

その後は休み明けで天皇賞(秋)を4着、香港Mでも僅差の6着と実力は本物だったことが分かります。

翌年はドバイDFを大敗しての安田記念への出走ということで10番人気の低評価となりましたが、やはり単なる過小評価であったと言わざるを得ないでしょう。

他の短距離G1で複数回馬券になった馬と比べると、別路線への出走が多く、その凡走によって人気が急落している気がします。

また、好走したレースも全く質の違うレースであったケースも多く、リピーターレースとして特定の適性が求められた結果とは考えづらいです。

中山の非根幹距離重賞がリピーターレースと言われるのは、小回りで直線に急坂があり、特殊な適性が求められるという点で納得ができます。

しかし、安田記念が行われる舞台で特殊な適性が求められるというのには、その根拠が今一つ考えづらいというのが、私の考えです。

まとめ

今年はレッドファルクスがリピーターとして穴人気するかも知れませんが、これまで複数激走してきた馬とは異なる点があります。

それは、マイル以上の実績です。

グランプリボスを除くと1800m以上の好走歴がありましたし、グランプリボスはマイルG1を勝利している実績があります。

対してレッドファルクスはマイル以上の出走はなく、マイルでは昨年の3着が最高です。

同じ馬が複数回馬券になっているのは、他の短距離G1でも同じでした。

安田記念だけが特別リピーター性が強いという根拠もイマイチ明確ではないので、安易に踊らされるのは避けたいですね。

言うててレッドファルクスが来ないとも限りませんし、あくまでも私の個人的な考えとして馬券は自己責任でお願いいたします。

もちろん、私はレッドファルクスは買いませんよ。

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