競馬の脚質についての基本情報

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競馬のレースは何頭もの馬が一緒に走ることになります。その際に重要なのは、馬が力を発揮できるようにすること。

馬によっては瞬発力勝負が得意であったり、一貫したペースで走る方が得意な馬もいます。

ジョッキーは馬ごとの特徴を把握し、それぞれに合った作戦を考えて道中の位置取りを決める必要があります。

今回はその位置取りに関する基本的な話をしていこうと思います。

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脚質とは?

脚質は「きゃくしつ」と読みます。

競馬のレースでは最大18頭が出走する事になり、スタートして先頭に立つ馬から一番後方を走る馬が出てきます。

そしてそれらの位置取りを表すのが脚質です。

逃げ

逃げとは、その名の通り逃げること。

スタートしてすぐに気合を付け、先頭を走ることで気分よく走れるのがポイント。

競馬では「逃げ馬を買えば儲かる」というデータがあるくらい有利です。

実際はどの馬が逃げるのかレース前には分からないので、簡単には儲かりませんけどね。

逃げ馬が有利な理由はいくつかあります。

  1. 内々を回れるので距離損がない
  2. 前に馬がいないので進路が塞がるリスクがない
  3. 先頭を走っていると馬はストレスを感じにくい
  4. 気分よく逃げれた馬は簡単にバテない
  5. 人気のない馬ならノーマークで逃げれる

1~4.はどの逃げ馬にも当て嵌まりますが、5.に関しては人気馬の場合、逆にマークがきつくなって失速してしまうことも。

人気馬が後ろにいるときは周りの注意が後ろに向くので、その隙を付いて人気のない逃げ馬が波乱を演出することもよくあります。

有名なレースでは2009年のエリザベス女王杯。

圧倒的1番人気のブエナビスタが後方で待機するなか、人気薄の2頭が大逃げの形で最後まで粘り切ったレースがあります。

人気を背負って逃げ切れる馬は、本当に強い馬であるとも言えるでしょう。

歴代の有名な逃げ馬にサイレンススズカミホノブルボン、強かったというよりも個性派で人気があったツインターボメジロパーマーなどがいます。

先行

先行とは、全体の中で好位グループに付ける脚質。

逃げ馬ほどではないですが、先行馬も距離ロスや進路が塞がるリスクが少ないために好走する可能性は高くなります。

気性の落ち着いている馬などは周りに馬がいても力を発揮出来るので、力のある先行馬は非常に安定感があります。

歴代の最強馬候補と呼ばれる馬の中にも先行して押し切るタイプの馬が多く、勝ちっぷりは派手ではないですが安定感は抜群でした。

シンボリルドルフ,メジロマックイーン,タイキシャトル,テイエムオペラオーなど数えきれないほどの名馬がいます。

全体のデータで見ても、逃げ馬に次いで好走率・回収率が高くなります。

差し

差しとは、道中は好位グループの後ろに付けながら徐々に前との差を詰め、最後の直線で勝負する脚質。

逃げ・先行に比べて最終コーナーで外を回ったり、直線で進路が塞がるリスクが高くなるために力を発揮出来ない可能性が高くなります。

それなら逃げるか先行した方がいいじゃないか…

と思いますがスタートしてすぐには行き脚が付かなかったり、前に行こうとすると抑えが利かずに暴走する馬もいます。

前半は折り合いに専念する方が、結果的に好成績になりやすい馬もいるのです。

特に1990年代中盤に登場したサンデーサイレンスという種牡馬の産駒は、気性が激しいものの折り合いに専念すれば最後の直線で凄まじい瞬発力を繰り出す馬が多数いました。

現在はそのサンデーサイレンスの孫世代が中心となり、瞬発力を武器にする馬は後方から差してくることで力を発揮します。

歴代の名馬ではスペシャルウィーク,ナリタブライアン,ウオッカ,ブエナビスタなどがいます。

追込

追込とは、道中ほぼ最後方を追走し、最後の直線に全てを賭ける脚質。

追込馬の特徴は逃げ馬と通ずる部分があり、馬が周りにいる事を嫌ったり自分のペースで走らせることで力を発揮します。

当然、コーナーで外を回すロスや進路が塞がるリスクは最も高くなります。

さらに追込の中には単純にレースの流れについていけない弱い馬も含まれているので、全体のデータとしても最も儲からない脚質です。

一方で、直線一気や怒涛の追込が決まれば見た目が派手で非常に印象に残るため、人気が出やすい(過剰人気になりやすい)面もあります。

歴代の名馬ではディープインパクト,デュランダル,ヒシアマゾンなどがいます。

捲り

捲り(まくり)とは、道中は中団から後方を追走、最終コーナー手前からスパートを開始し、直線入口では先頭集団に並びかける脚質。

スタミナはあるけど瞬発力がない、しかしスタート後のダッシュが出来ない馬などが、早めにスパートすることでその弱点を補えたりします。

他にも、競走馬は周りからプレッシャーを受けると走る気をなくすことがあり、この捲りが決まれば抜かれていった馬が失速し、後方にいた馬が上位独占するということも。

基本的にロングスパートに耐えられるだけの能力がある馬でなければ成功しづらいです。

毎回捲りをする馬というのは少ないですが、近年ではゴールドシップという馬がまさにスタミナの塊でこの捲りによって大成した馬と言えるでしょう。

まとめ

脚質は馬によって固定されているわけではなく、レースの流れや陣営の作戦によって変わってきます。

競馬新聞などに掲載されている脚質は、それまでのレースからその脚質を選択しやすいというものですから、参考にしても鵜呑みにするのは危険。

大事なのはそのレースでどの位置取りを狙ってくるのかを予測することで、過去の脚質はそれを推測する一つのツールである、ということは覚えておきましょう。

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