アーモンドアイの強さに脱帽と、最近の競馬に思うこと

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アーモンドアイ、強かったですね。

初の古馬相手で最内枠が仇になるかもと思いましたが、好位からアッサリと抜けだすセンスには脱帽です。

時計はとんでもなく速かったですが、正直それほどタフなレースではなかったかなという印象。前後半のラップ差は2.7秒もの後傾ラップなので、内を通った馬がそのまま1~3着。

最高峰のG1であるジャパンカップとしては、ちょっと物足りない感じがしました。もちろん、上位に来た3頭が強いことは間違いないですけど。

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時計が速すぎて面白味がなくなった?

ジャパンカップの勝ち時計は2.20.6…もはや一昔前のゲームの世界ですね。

これまでのレコードを1.5秒も更新したことになりますが、JRAは速い時計=強いという印象を持たせたいのでしょうか。

競馬を長くやっている人なら、時計の速さがそのまま強さを示すものではないことは分かると思いますが、ここまで速い時計が出る馬場にしてどうしたいのか。

同日の1000万下条件の勝ち時計が1.44.7です。

なんとこの勝ち時計は、音速の逃げ馬サイレンススズカが無敗の外国産馬グラスワンダーとエルコンドルパサーを圧倒した毎日王冠を上回っています。

その1000万下条件勝ち馬がサイレンススズカより強いとはとても思いませんし、ジャパンカップの勝ち時計に一体どれほどの価値があるのかもイマイチ分かりません。

世界的に見ても、ここまで速い時計が出るのは日本だけではないでしょうか。(詳細は分かりませんが)

今回ジャパンカップに参戦した外国馬も、当然これだけ速い時計の出る馬場に対応できるわけもなく、後方で何もできずに惨敗しています。

カプリなんて、アイルランドのダービー馬ですよ。そのアイルランドダービーの勝ち時計は2.35.4。ジャパンカップと同じ距離で、15秒近くも違うとかもはや違う競技ですね。

凱旋門賞馬が来ても通用する可能性は低いですし、このままでは以前のように世界各国から超一流馬が来日することも考えにくいです。今ではジャパンカップなんて名ばかりの、ただの高額賞金レースです。

欧州並みのタフな馬場にしようとは言いませんが、もう少し世界基準の馬場造りを目指す方が良いのではないでしょうか。

実は競馬への興味が薄れ気味

馬場状態の問題とは別に、最近競馬への興味が薄れている原因があります。それは、王道路線での社台グループ一強問題。(今に始まったことじゃないですが)

生産界も慈善事業ではないので仕方ないのは分かりますが、勢力が強すぎてトップホースの使い分けが多すぎると、レースを見る楽しみが減ってしまいます。

馬の状態が第一ということも当然の意見ですが、多くの競馬ファンはジャパンカップでアーモンドアイとレイデオロの対決が見たかったはずです。

以前なら、古馬最強レベルの馬は秋の古馬三冠へ出走してくるのが当たり前のような時代でしたし、ましてやレイデオロはダービー馬。

既にジャパンカップを制したことがあるわけでもないのに、早々に回避するのは余りにも残念。アーモンドアイがこれだけの勝ちっぷりを見せただけに、余計に残念です。

藤沢厩舎といえば、シンボリクリスエス・ゼンノロブロイと古馬三冠ローテはお手の物なはず。なのに、どうしてこうなった…?!

宿敵サクラローレルを打ち負かすため、後方一気の大博打を仕掛けた田原成貴とマヤノトップガンの天皇賞(春)。

内国産馬の総大将スペシャルウィークと外国産馬グラスワンダー、クラシックで交わることのなかった同期2頭の因縁の有馬記念。

絶対王者として古馬G1戦線を走りぬいたテイエムオペラオー、そのオペラオーを3歳ダービー馬ジャングルポケットが猛追してゴール寸前で差し切ったジャパンカップ。

牡馬を圧倒する名牝ダイワスカーレットとウォッカ、大激戦の天皇賞(秋)。

強い馬が圧倒的な勝ち方をするのも一つの楽しみですが、やっぱり個人的にはライバルとの物語があってこそだと思います。

古くはシンボリルドルフが三冠を達成してジャパンカップに挑み、初めて敗北を喫したものの、続く有馬記念では前走で敗れたカツラギエースを相手にせず雪辱を果たしています。

もし今回のジャパンカップにレイデオロが出走し、アーモンドアイが敗れていたら…有馬記念で再度2頭の激突を見るのがまた大きな楽しみとなったでしょう。

昨年まではキタサンブラックが古馬戦線を盛り上げ続けてくれていましたが、今の現役馬のラインナップではこれまでのようなワクワクする対決が見られることは少ないんでしょうね。

北島三郎さんは競馬界を盛り上げる心意気のある、本当に素晴らしい方だと思います。

日本の馬は強いけど弱い?

日本馬のレベルはサンデーサイレンスの登場によって大きく上がったのは間違いないです。

単純な身体能力だけでいえば、昔の馬より強くなっているはずですが、大事にしすぎて体質が弱い馬が多いんじゃないかって思います。とくに近年はそう思います。

日本馬は欧州では馬場が大きく異なるためほとんど結果を出せませんが、ドバイの芝なら何勝もしているほど、世界的にも通用はしています。

ただ、海外へ遠征した後に活躍する馬があまりにも少ないんじゃないかと。遠征の疲れが…と言われることが多いですよね。

マカヒキやサトノダイヤモンドも、遠征後にめっきり走らなくなりました。(要因はそれだけではないと思いますが)

それだけ海外遠征は負担が掛かるのかも知れませんが、世界に目を向けるとどうでしょう。今年はエネイブルが凱旋門賞を制覇した後、アメリカへ渡ってブリーダーズカップまで制しています。

海外競馬はあまり詳しくないので最近の例はよく知らないんですけど、過去にはファンタスティックライトという馬が世界中を飛び回って活躍。欧州では数か国のダービーに出走する馬もたくさんいます。

なぜ海外の馬は他国へ遠征しても平気に走るのに、日本馬はすぐに疲労が…ということになるのでしょうか。

使い分け問題とも重複しますが、1回使えば疲労が抜けないので次走を回避とかで、馬の耐久性が日本馬の場合は海外の馬より劣っているのかなとも思います。そりゃ疲労が抜けてなくても出走しようやとは言えませんが…

馬も生き物ですから大事にしなくてはいけませんが、大事にしすぎてタフさがなくなっているような気がしますね。

まとめ

現役古馬最強馬レイデオロ、歴代最強牝馬候補アーモンドアイ。

この2頭がG1の舞台で一緒に走らないのは、競馬界にとって大きな問題ではないでしょうか。

海外のビッグレースを目指す気持ちも分からなくはないですが、個人的にはもっと国内で強い馬同士がガチンコで戦う姿が見たいのです。

頭数の揃わない2歳中距離重賞の増加とか、有馬記念の後に2歳G1を新設とか、3日間開催なんかでは競馬を見てグッとくるものが味わえないのです。

競馬の楽しみ方は人それぞれですが、強い馬がG1に続々を集結していた、あの頃(どの頃?)の競馬の楽しさを思い出させてくれ!!

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コメント

  1. 内海 より:

    おっしゃる通り!ただ、強い馬の定義が問題だと思います。負けないが強い。負けても納得感〔これは見解に相違が出ますね〕がある。とかだと思います。エネイブルは凄いと思いますよ競馬場違っての凱旋門賞連覇にブリーダーズカップですから…
    オグリとまでは言いませんが、ダメジャでも有馬記念踏ん張ってたし…スペ対グラスとかワクワクもんでしてから…特にクラシックホースが本来一番強いはずの4歳でイマイチなのも…言い出せばキリが無いので失礼します
    ついついコメしたくなりまして…

    • hide より:

      コメントありがとうございます!
      アーモンドアイが強いことに異論は全くありませんが、JCは前と内にいた馬が雪崩れ込んだだけにも見えます。
      一見5F目から11秒台を連発して息の入らない流れかと思いきや、前後半のラップ差を見ると馬場の影響が大きすぎてどこまで価値があるのかも分かりづらいですよね。
      人それぞれの意見がありますが、少なくとも私には今年のJCは好レースには思えませんでした。

      海外に挑戦するのも一つの楽しみではありますが、やっぱり国内で現役最強をかけてライバルが争う姿を見るのが一番楽しいです。
      そういった意味でも、グラス・スぺ・エルコンの世代は最高に楽しかったですね。
      社台の影響力の強さで、もはや競馬はスポーツよりも商業(?)としての意味合いが強くなっている気がします。
      厩舎と騎手の子弟関係・1頭の馬と騎手の出会いなどがなくなると、競馬の魅力も半減してしまうと個人的に思います。

      本当に言い出したらキリがないですね。笑
      来年は国内のレースでアーモンドアイ・レイデオロ・スワーヴリチャード・ワグネリアン・ダノンプレミアム・ステルヴィオらトップホースが激突することを願います。